どのような目的で利用されているの?
大切な財産を預かり、誰かのため、目的の実現に向けて、その財産をしっかり管理・運用する「信託」というしくみ。実際にはどんな目的があるのでしょうか。現在、信託は主に次の4つの目的で利用されています。
- 「ためる・ふやす(資産運用)」
- 「まもる(資産管理)」
- 「つなぐ・ゆずる(資産承継)」
- 「やくだてる(社会貢献)」
「ためる・ふやす(資産運用)」信託
「より効果的な資産運用を検討し、投資を考えている」
お預かりした資金を、信託銀行等があなたに代わって有価証券や不動産などに運用する金銭信託や投資信託など、それぞれのニーズに応じた多様な信託があります。また、企業が従業員の計画的な財産づくりを国とともに推進する財産形成貯蓄制度にも、信託が利用されています。
「まもる(資産管理)」信託
「将来のため、老後の安定のために備えたい」
高齢者や障がい者の財産の管理にも利用されています。また、企業などが従業員のために実施する企業年金(確定給付企業年金制度、厚生年金基金制度など)にも、信託が使われています。
「つなぐ・ゆずる(資産承継)」信託
「孫が誕生。何かとかかる教育費をサポートしてあげたい」
お子さまやお孫さまの結婚・子育てをサポート。入学金のほか、習い事や塾など、結婚・教育に関する費用を幅広くサポートする信託もあります。
「自分が亡くなってからも、家族の生活を支えたい」
自分が亡くなった後に配偶者やお子様に財産を引き継ぐ遺言代用信託など、豊富な種類の信託があります。
「やくだてる(社会貢献)」信託
「社会のために自分も何かしたい」
奨学金の支給や、自然環境の整備・保全や学術分野の研究に自分の財産を役立てることもできます。また、NPO法人等に寄付をすることで、社会貢献活動を支援することができる信託もあります。
信託にはどのようなメリットがあるのか
信託を利用するメリットはどこにあるのでしょうか。実は信託には、他の制度や金融商品にはない、便利な機能があります。具体的なメリットについて、次のページで見てみましょう。
信託を利用するメリット