「倫理綱領」の改定について

平成28年03月17日

一般社団法人信託協会(会長 常陰 均)は、今般、「倫理綱領」を改定いたしましたので、ここに公表いたします。
  当協会は、平成16年の信託業法の改正により信託業の担い手が拡大したことを受けて、当協会の加盟各社が、信託の担い手として自らに負託された信頼の重みを認識したうえで信託業務を遂行し、社会からの信頼を維持・確保することを目的として、「倫理綱領」を制定いたしました。また、その後、信託関連法の改正や社会の状況の変化に対応して数次の改定を行って参りました。
  その間においても、信託制度は、社会のニーズの変化に応じて発展してきており、その利用形態の多様化とともに利用者も着実に増加してきました。これに伴い、信託の担い手たる受託者の役割も多様化、高度化しており、受託者は自らの専門性を更に発揮することで負託された信頼に応えていくことが期待されております。
  また、近時、「受託者責任」という表現が幅広い分野で使用され、社会一般に浸透しつつあるとともに、金融行政において「フィデューシャリー・デューティー」の概念の浸透と実践に向けた取組みが進められております。
  このような背景を踏まえ、この1月に創立90周年を迎えたという節目の年において、改めて信託の受託者としての責務を確認し、もって信託制度の更なる普及と健全な発展に資するため、今般、倫理綱領を改定し、公表するものです。

倫理綱領改定のポイント

  • 「フィデューシャリー・デューティー」の内容を、@専門性、A利益相反、B情報提供および顧客の真の利益の把握の3つに整理した上で、倫理綱領に反映しました。
  • 「フィデューシャリー・デューティー」の概念については様々な見解があるところ、倫理綱領では、法的な意味での受託者責任に加え、より優れた業務運営(ベスト・プラクティス)を含んだ概念と整理しました。
  • 「第1 善管注意義務(専門性の発揮)」および「第2 忠実義務(利益相反管理)」が「フィデューシャリー・デューティー」の『車の両輪』です。
    それらの解説において、ベスト・プラクティスの実践に資するためとの観点から、業務運営の具体的な例示(参考)を記載しました。今回の改定における最も重要なポイントです。
  • 「第5 社会的使命の認識と社会とのコミュニケーションの促進」の解説において、金融リテラシーの向上と金融知識の普及・啓発に係る記載を追加しました。

以上

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